きのことりブログ

個人的には観終わった後「こんな話なら姫じゃなくていいです。」ってがっかりしました。

序盤はもう涙腺崩壊続きでかなり雰囲気最高だったんですよ。

魔法の力を制御できなくて力を隠すためにぼっちにならざるを得ないエルサがつらそうでエルサが歌う度に泣ける。エルサに距離を置かれても変わらず仲良くいようと行動し、初めてのパーティの嬉しさを体いっぱいに表現し明るく歌う素直なアナも可愛い。

パーティの最中エルサは氷の力を出してしまいやばくなって雪山に逃げてあの歌を歌いながら氷の城を建造。

テレビでもさんざん流れてる「Let It Go〜ありのままで〜」ですね。いやー映像も一番の見所です。だが、英語版の声質を聴くにおそらく悪役がやらかす場面の歌なんですよね…？それにしちゃー翻訳歌詞がポジティブすぎるとゆーか…

特に「自分を好きになって　輝くわ」みたいな歌詞がなんとも…

序盤なのに答え言ってしまってますやん…って感じに…あれは自分を好きになりたいって願望って意味なのかな。ともかく力をがっつり開放してハイセンスな城をこしらえる匠。土台をせり上げピアノがちゃらちゃら鳴ってカメラが近づきドンっと柱が明るい青に輝く瞬間が一番好きです。

ぼっち城にひきこもるエルサをアナが助けに旅に出る番です。その辺で劇場にいる人らの集中力がだれてるんですよね…自分も映像を見てて（あれ…予算なくなっちゃってるんですかね…？）と思う。

アナ「雪って（冬って、だっけ？）こんなに綺麗だったのね」

ああ…うん。綺麗は綺麗だけど…処理もすごいけど絵面は木の枝に氷の粒がきらめいてるだけなんだよね…シュガーラッシュはもっとフィールドのデザイン設定こってたよなぁと。スカイリムよろしく冬一辺倒のきつさが出てた。

アナはトナカイ男と出会って男女二人旅にしゃれこむわけですが…女の子が強くて頼もしい。これはこれで良いけど。クリストフとちょっと良い感じになるアナ。でも王子と婚約中。そんなところで脇役が二人を煽るコミカルな歌の場面になります。

そこがまた問題で「婚約は破棄すれば良い」ってノリで歌っちゃう所があるんですよね。結果的には正しいのですが、だめでしょこれはｗｗｗ　雪だるまのギャグだけ見て面白かった！！で済む５歳児くらいなら良いですけどそれ以上の年齢の女の子には見せたくないｗｗｗ　コロコロコミックのギャグのオチでキャラが死んで次号で当たり前に生きてる軽さに何の疑問を感じないならそのままスルーできると思います。が、ムリこれはひどい。

なんやかんやでアナが生死をさまよい「真実のキスが必要だ！」となり王子のもとへ。王子は隣国の王位継承権が大分しょっぱい立場なのに国を導く素質はあってかなり優秀。で、野心もあったらしく。キスを寸止めし、出世するのにアナを利用しただけさｗｗ　と本音をバラす。

おいおい…なんて夢の無い……

王子をディスらせたい空気満々で。今までの王道ラブストーリー自体をディスってる証拠ですよ。この瞬間こんなくだらない話にするならヒロインが姫じゃなくていいです。さよなら。って感じに。

百歩譲ってこの展開でも、せめてここの話、王子は歌え。ミュージカルにしろｗｗ

あとは予想通りの展開です。恋愛はおまけです。そんなんなら男キャラ出なくていいです。もし女受け狙うつもりならもう少しイケメンを出しとけ。女の子だけが可愛くて、強いぞ女の子！！ってのが新しいプリンセスの形です。っていうならディズニーファン降りますね。こっちは勝手にハーレクイン読みますから。

ラストシーンもなー。予算と時間がなかったのかしらね…エンディング曲をアナとエルサのデュエットにしときゃーかなり印象良くなったと思うのになぜか仕分け∞のカラオケクイーンが歌ってるし。去年と同じパターンですか。

てなわけで、おそらく女の子が結婚して最高に幸せｖがうんざりな方なら「これ。これだわ」ってなるのでしょうけど、私には次世代のプリンセスは性に合わなかったかな…保守的なのでね。キャラは誰も悪くないのに、映像も音楽も素晴らしいのにストーリーの革新についていけませんでした。ラプンツェルの女性の社会進出感がギリギリ耐えられるラインでしたね。

美男美女がラブラブハッピーエンド。これがない世界は歪んでるです。